2012年1月29日日曜日

iPhoneアプリ開発ワークショップを成功させるための3つの秘訣

Hello, world!
techGarageTokyoの眠れる獅子、ヤマケンこと山本健太です(現在Amazonを便利に使えるツール系iPhoneアプリを鋭意開発中ですので2月上旬にリリースのお知らせができればと思っています)。

さて、わがtechGarageでは学生にとってテストシーズンまっただなかである1月のこの時期に、「一日でiPhoneアプリをつくるワークショップ」というイベントを全3回でやっていました。




今回は大学1-2年生に限定して参加者を募集したのですが、期末テストの時期にも関わらず、多くのひとにご応募いただいて、毎回満員御礼の企画になりました(参加者のかた、ありがとうございました!)。
さすがのiPhoneパワーです。
※イベントの詳細はこちら http://www.facebook.com/events/199417260147754/


さっそく本題ですが、全3回のイベントを通してやっておいてよかったと個人的に思っていることを3つ書いてみたいと思います。


1. 運営メンバーは当日つくるアプリを事前に自分でも実装してみる
まず準備についてです。これは重要です。おそらくこういった企画をする場合、講義内容をだいたい(みんな | 担当のひとで)考えたうえで、当日は誰か一人が講義をするというかたちをとることが多いと思います。もちろんそれが効率もよく、このやり方でもどこかの段階で誰かが講義の前には見本を実装してみるのは普通やります。ですが、講師だけが実装するというのはバッドノウハウです。運営メンバーは基本的に自分でも講師役のひとのコードを見て自分でも実装しておきましょう。なぜなら、当日、事前に開発環境が整っていないひとがいたり、講義に追いつけない初心者のひとがいたりするからです(時にはコピペなどでコードを切り貼りすることもあるかと思います)。ここで運営メンバーが困っているひとのコードの断片をぱっと見て、それが何をしようとしているか分からず「ごめん、ちょっとプロジェクター34行目を写してくれない?」と講師に要求するのはいまいちです。もちろん必要に応じて頼めばいいのですが(ですが大人数でのワークショップになるとそれは不可能でしょう)、円滑な進行のためにも必要最小限にしたいところです。


2. 当日は1vs.1で教える体制をつくる
つぎに当日の体制についてです。これは参加者のレベルなどによって違うかもしれません。ですが、入門的な講座の場合、できるかぎり一人の受講生に対しては一人の運営メンバーがつけるようにしたいところです。講師が注意しきれない細かな文法などを、そばにいる運営メンバーがコーディングの様子を見ながら補佐するのが理想的です。そうすることで全体の進行から遅れてしまう参加者も減ると思います。


3. フィードバックをもらえるようにする
最後にイベントを運営される際にはぜひおすすめしたい参加者からのフィードバックについてです。今回、僕たちはGoogleのアンケートフォームを利用しました。満足度、不満な点、次に受けてみたい講義など、任意の質問をすることができます。また、回答も手軽にできるので参加者のかたの負担にもなりにくく頼みやすいです。参加者同士には開示されないように設定することもできるため、本音の回答ももらいやすいのではないでしょうか。そこで得られたフィードバックはとっても参考になります。これは本当です。きっと運営メンバーが思いつかない貴重な指摘ももらえることでしょう。普通のイベントでもアンケートを取っていない場合も散見されますが、あまりにもったいないです。
※参考: アンケートフォームを作成する | Google ドキュメント http://www.appsupport.jp/docs/ques-new/




0. 興味を持ってもらえるようなイベント企画にする
大切なことを忘れていました。大前提としてFacebookのフィードなどに募集が流れてきて興味をもてる勉強会の内容にしなければなりません。今回はターゲットが大学1-2年生でしたので、例えば「3時間で学ぶHadoopハイパフォーマンスチューニング」という企画はまずいでしょう(そんなこと教えられませんしね)。大学生向けの場合、iPhoneかAndroidがベストな気がします。というのは、興味を持ってもらいやすいというのはもちろん、Webと比べても限定された範囲で教えることができるので講師もやりやすいということがあります。


■ その他Tips
ちなみに3回の参加者は、情報系の学部であったり、アルバイトの業務であったりで、JavaやPHPなどの他のプログラミング言語の経験があるひとも多かったです。つまり、「プログラミングはやったことあるけど、iPhoneの開発もしてみたいな」というひとに興味をもってもらえたようです。もちろん初心者歓迎でしたので、プログラミング未経験のかたもいらっしゃいましたが、それにしてもまったく手も付けられないような状況におちいってしまうひとはいませんでした。こういう勉強会に参加する大学生は本当に優秀なひとばかりです。もしかすると今回は開発環境を用意してもらうことを一応の条件にしていたことも影響しているかもしれません(Macの貸出も行っていましたが)。あと、ここ数年は特にMacBookAirの隆盛は著しく、大学生のMacユーザーもかなり増えているので、AndroidとiPhone、どちらをテーマにしても大丈夫だと実感しました。




■ 今回のイベントの条件
・参加者: 10人くらい
・運営メンバー: 5人~7人くらい
・場所: 表参道
・Mac貸し出しあり
・机椅子プロジェクターあり

※ちなみに今回のイベントはすべてFacebookグループ駆動開発ともいうべき進行をしていました。つまり、非公開グループを開設して、そこに参加者を招待して、参考になるソースコードを載せる用途に使うのです。これで最低限、コピペで追いつくことができます(これは"全体感"をつかむためにも有効な方法だと思います)。もう勉強会イベントはFacebookイベントで招待→Facebookグループで運営→そのままFacebook上で交流という流れは定番になりつつありますね。


■ 参考になるエントリ
企画 - Google Developer Relations Japan https://sites.google.com/site/devreljp/Home/hackathon-in-a-box/hackathon-guide/planning



★今回のイベントはtechGarageの認知度向上と興味をもってもらったひとにはメンバーになってもらいたいという目的がありました。ここの成果はまた追って、お知らせできればと思います。

文責:@ymkjp


techGarage Tokyo http://ja-jp.facebook.com/pages/TechGarage-Tokyo/303189036376398
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